ペットと一緒に入れる霊園（ペット共葬区画）とペット専用霊園の違い

ペットを埋葬する際、選べる霊園には「ペットと一緒に入れる霊園（ペット共葬区画）」と「ペット専用霊園」の2種類があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、霊園選びを行う際には、納骨方法や費用面のほか、永代供養の有無、ペットの大きさや種類に関する制限などをしっかり確認することが大切です。

• ペットと一緒に入れる霊園（ペット共葬区画）

  ペットと一緒に入れる霊園には、人間のお墓にペットも一緒に納骨できるものと、ペット専用の納骨スペースが設けられているものがあります。霊園の方針などにより、ペットの納骨に対する取り扱いが異なるため、事前の確認が必要となります。

  メリット

  • 家族と共に眠ることができる

    人とペットを一緒の場所に埋葬することで、家族の一員としてペットを大切にする気持ちを反映させることができます。

  • 将来に渡る安心感

    飼い主自身が将来的に同じ場所で眠ることを考えて計画的にペットの納骨を行えるため、家族全体での安心感を得られます。

  • 運営の安定性

    ペット専用霊園に比べて長期に渡った運営の安定性があり、霊園が閉鎖されるリスクも低いです。

  デメリット

  • ペット専用のサービスが少ない

    あくまで人間用の霊園であるため、ペット専用の供養やメモリアルサービスが少なく、ペットに特化した供養方法やお参りの場所も限られる場合があります。

  • 制約が多い場合がある

    宗派や霊園の方針によって、ペットの埋葬方法や供養方法に制約がある場合があるため、事前に十分な確認が必要です。

• ペット専用霊園

  ペットのために設計された「ペット専用霊園」は、ペットとの思い出を大切にするための環境が整っています。さまざまな納骨方法が選べるほか、永代供養や合同供養といった供養プランも豊富に用意されていることが多いです。ペットの手元供養グッズやメモリアルサービスを提供されている場合もあります。

  メリット

  • ペット専用の環境が整っている

    ペットの供養に特化したペット専用霊園は、飼い主が安心してペットを偲ぶことができる施設・設備があり、ペットを想う気持ちに寄り添ったサービスが充実しています。

  • 多様な供養方法を選べる

    個別埋葬、合同埋葬、納骨堂といったさまざまな納骨方法があり、飼い主の希望に合った供養ができます。

  • 飼い主向けイベントやサポート

    ペットとの絆を深めるためのイベントや、法要、記念日のお参りなどが定期的に行われる施設が多く、ペットとの思い出を長く大切にできます。

  デメリット

  • 費用が高額になりやすい

    専用の施設であることや、手厚いサービスの提供により、費用が高くなる場合があります。

  • 運営の継続性

    運営会社の経営状況や、霊園の管理体制が不安定な場合があるため、将来的に問題が生じるリスクがあります。運営が長期に渡って継続されるかどうかの見極めが必要です。

  • 立地・アクセスの問題

    ペット専用霊園は都市部には少ないことがあるため、交通の便や距離を考慮する必要があります。

ペット霊園の選び方

ペット霊園を選ぶ際には、種類や費用のほか、アクセス、設備、サービス、管理状況、口コミなどを確認しておくとよいでしょう。

• 複数のペット霊園を訪問して比較検討する
• 疑問点はスタッフに質問する
• 契約前に見積もりを取る
• 口コミサイトなどを参考に情報収集する

ペット霊園はその種類、費用、サービス、アクセスなどがさまざまです。ペットとの思い出や希望に合った供養方法を選ぶために、複数のペット霊園を比較検討することをおすすめします。

ペット火葬からペット霊園での納骨まで

以下では、ペットの火葬から納骨までの具体的な手順と注意点をご紹介します。大切な家族の一員との別れをスムーズに進めるためにお役立てください。

• 1. 火葬の準備

  火葬場を選ぶ

  ペットの大きさや火葬方法に合わせて火葬場を選びましょう。立地や設備だけでなく、スタッフの対応や、ペットや飼い主への配慮も重要なポイントです。

  火葬方法を決める

  個別火葬（一匹ずつ丁寧に火葬）や合同火葬（複数のペットを一緒に火葬）など、火葬方法を事前に確認しておく必要があります。
  火葬場によっては、立ち会いができない施設や、遺骨の受け取りができない場合もあるので注意しましょう。

  火葬日時を決める

  火葬の日程は火葬業者（葬儀社）と相談して決めますが、気持ちの整理がつくタイミングで、慌てずゆっくりと決めることが大切です。

• 2. 火葬と遺骨の受け取り

  火葬後、骨壺に入った遺骨を受け取ります。個別火葬の場合、遺骨はすべて返されますが、合同火葬では遺骨の一部になるのが一般的です。
  骨壺は、陶器、金属、木材、石といったさまざまな素材やデザインのものを自分で用意することもできます。
  受け取った遺骨は、自宅で一時的に安置するか、すぐに霊園に納骨するかをあらかじめ決めておきましょう。

• 3. ペット霊園選び

  ペット霊園の場所、費用、施設の充実度など、比較検討して納得のいく霊園選びをしましょう。
  個別埋葬、合同埋葬、納骨堂などのさまざまな納骨方法から、ペットとの思い出や希望に合った供養方法を選ぶことが大切です。

  ペット霊園が決まったら、納骨に必要な手続きを行います。書類の準備や支払いが発生するため、事前に必要なものを確認しておきましょう。

• 4. ペット霊園への納骨

  納骨日時を決める

  納骨の日程はペット霊園と相談して決めます。霊園によっては、特定の曜日や時間帯にしか納骨できない場合があるので、事前にスケジュールを確認します。

  納骨を行う

  ペット霊園に埋葬する際には、納骨式を行います。納骨式では、家族や親しい人とともにペットとのお別れの時間を持ちます。
  納骨後も、定期的にお参りしたり、手を合わせたりして供養を続けましょう。